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奉納\危険生物・弁護士脳汚染除去装置\金沢地方検察庁御中
弁護士と裁判官が共同で確定させた傷害・準強姦被告事件判決の再捜査要請に係る石川県警察珠洲警察署提出書面の関連資料の情報公開

殺人未遂事件幇助の被告訴人: 木梨松嗣弁護士(金沢弁護士会)、岡田進弁護士(金沢弁護士会)、長谷川紘之弁護士(金沢弁護士会)、若杉幸平弁護士(金沢弁護士会)
名誉毀損罪の被告訴人: モトケンこと矢部善朗弁護士(京都弁護士会)、小倉秀夫弁護士(東京弁護士会)
連携サイト: 市場急配センター殺人未遂事件に加担した4弁護士2裁判官の告訴告発 弁護士と裁判官が共同で確定させた傷害・準強姦被告事件判決の再捜査要請に係る石川県警察珠洲警察署提出書面の情報公開
作成管理者: 石川県鳳珠郡能登町字宇出津 廣野秀樹
金沢地方検察庁御中

2014年2月11日火曜日

【PC遠隔操作事件】初公判を前に、片山祐輔氏インタビュー/ジャーナリスト江 川紹子

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江川 紹子 | ジャーナリスト
2014年2月11日 18時43分

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片山祐輔氏には接見禁止がついているため、直接面会したり、手紙のやりとりができない。そのため、昨年10月と12月の2回、弁護人を通じて質問状を送った。回答は、弁護人がパソコンで打ち直したものを受け取った。明らかな誤字脱字は江川が補った。末尾の注は江川による補足説明。
「出口のないトンネルの中にいるよう」
あれから1年あれから1年

ーー現在(2013年10月)の状況と心境は?

監禁生活は8ヶ月を超え、10月27日現在で260日目となります。春、夏が過ぎ、今は本格的な秋の季節になりましたが、四季を感じることができない環境に閉じ込められています。やっていることと言えば、弁護人から差し入れてもらっている本を読むかパズル雑誌を解くことぐらいです。1日数時間流れるラジオからは音楽番組やトーク番組が聞こえてきますが、「秋が深まってまいりました」「今日は絶好の行楽日和です」等のコメントを聞くたびに、せつなさでいっぱいになります。

私は車やバイクで色々なところを旅するのが好きです。この季節ならバイクで日光のほうを走りたいとか考えています。歴史が好きで、各地で行なわれる武者行列や合戦再現の祭り、イベントによく参加していました。昨年の今頃は、岐阜県の関ヶ原町で関ヶ原の戦いを再現するイベントに参加し、鎧武者姿でチャンバラをやっていました。

監禁され、待たされているだけの現在の生活、あそこ行きたい、あれ食べたい、そういう欲求不満がつのるばかりです。自由の身ならもっと有意義に過ごせているはずの時間、1日1日がただ無為に過ぎていくだけの暮らし、人生の浪費が耐えられないです。1ヶ月にたった1回の公判前整理手続の進展は遅く、保釈の見通しが立たないことが、出口の無いトンネルの中にいるような心境です。とにかく「早く日常に戻りたい」とばかり考えています。

接見禁止のせいで新聞は読めないですが、1日2回ラジオのNHKニュースが流れます。検閲・編集が入るため、朝7時のニュースが正午に、正午のが夕方7時に流れます。東京オリンピック開催決定、アベノミクスで景気回復、そういう明るいニュースが多い世の中からどんどん取り残されていくのが歯がゆいです。この事件に巻き込まれることなく会社員のままでいたなら、夏のボーナスはどのぐらい出ただろうか?などと考えてしまいますが、そういう恩恵も受けられないのが今の私です。
機械的な勾留決定に不満

ーー勾留について。勾留質問や勾留理由開示請求の印象を聞かせてください。

・勾留質問
東京地方裁判所東京地方裁判所

完全に茶番としか思えません。どんなに「身に覚えがない」と言っても、ほぼ100%、メクラ判で検察の勾留請求を認めているようにしか思えなかったです。4回逮捕されたうち4回とも全部。「あなたを勾留するかどうか判断します」「もし勾留することになった場合は・・・」のように機械的な説明が毎回ありますが、「勾留しないことがあるのか」と聞き返してやりたい気持ちでいっぱいでした。

・勾留理由開示請求

佐藤先生からメリット、デメリットをよく説明され、自分の意志で出廷を決めたとは言え、衆人の目が怖かったです。初回の入廷直後、傍聴席の方をチラッと見たところ、何か汚いものを見るような視線を感じてしまいました。それからは怖くて傍聴席の方を向けず、ずっと裁判長の方を向いていました。

実際の内容について、裁判官の回答は、弁護側の求釈明に対し、実質何も答えていないと感じました。「証拠の存否も言えない」「罪証隠滅には様々な形がある」等、実質中身があるものはありませんでした。4回とも全部そんな感じでした。

裁判所が回答した内容についても、勾留を取り消さない判断についても大いに不満です。

ただ、佐藤先生の戦略だった、「主張を明らかにする」目的は達成できたと思います。勾留理由開示裁判で被告人質問に近い形を取るという異例の試み、4度とも認められたことは良かったです。

「取調拒否してるけど黙秘はしてないよ」アピールは一応成功と言っていいです。それを報じた新聞記事で、「主張には不自然さが見られた」などと書かれていたことは悲しかったです。

・保釈請求

けっきょく現在に至るまで、勾留は続いています。現在、月3回「勾留延長の通知」が来ます。起訴が4回、起訴勾留が3重についていて、それぞれについて期日が1ヶ月ずつ延ばされています。がんじがらめです。一応裁判官が月1回判断し決定しているのだという、手続き上の体裁だけです。これもまた機械的、メクラ判、茶番、そういう言葉しか浮かびません。

8月に出した保釈請求は却下されました。準抗告しても却下。裁判所が出してきた却下の理由を見て、いろいろガッカリさせられました。「一件記録によると、被告人が罪を犯したと疑うに足る理由がある」「罪証隠滅行為、自己の弁解に沿う証拠を不正作出するおそれ」「弁護人との打ち合わせの必要性はうかがわれるけれど、上記理由のほうが大きいから保釈はダメ」そんな内容でした。検察が恣意的に作った「一件記録」とやら、同意/不同意の表明もしていない、またはこちらに開示すらされていない怪しい「証拠」に基づくものだけを見て、私が犯人であるという心証を持たれてしまっていること。

「防御権に色々問題あるのは承知だけどお前はどうせ有罪だから防御する必要なんてないよね」と言われているように思えて悲しいです。

初公判前である現時点で保釈可否を決めるのは、公判の裁判官とは別部署の裁判官だそうです。これから証拠や争点は少しずつ整理されていき、公判の裁判官が「一件記録」をそのまま見ることは無いため、現時点での別部署の裁判官の心証がそのまま有罪/無罪に直結することは無さそうですが、保釈でとりあえずの自由を手に入れられるのは当分先になりそうです。

どうしても年内には自由の身になりたいです。こんなところで年を越したくないです。母と家で年越しをしたいです。
「日本の刑事司法は江戸時代よりヒドイ」

ーー今回のことで、警察、検察、裁判所に対する印象は変わりましたか。

私には前科があります。8年前の事件でも、警察・検察・裁判所と関わることになりました。そのときは早期から認めていたため、大きな波乱は無かったと思います。今回の事件で新しく思った印象について説明したいです。

・警察について

初日から盛大な「市中引き回しの刑」にされたようなものだと思っています。裁判も何も受けていない段階からこういうところを見ると、日本の刑事司法は江戸時代よりヒドイです。

マスコミリークもひどいものです。逮捕より20日以上前、遅くとも1/21にはマスコミにマークされていたわけです。逮捕初日の護送の車の中で、「なんであんなにマスコミがいるんですか?」と聞くと、横にいた刑事は「マスコミもオレたちを尾行して、オレたちと同じようなことをやってるんだよ。こっちから情報を流したわけじゃないから」のように言い訳していました。

リークの内容についても許せないです。「ネコに首輪をつけている防犯カメラ映像」「ケータイからネコ写真が復元された」という明らかな嘘が蔓延していたことになります。それだけ聞けば世間の人はもう私が犯人だとしか思わないでしょう。大本営発表をそのまま垂れ流し、面白おかしく報道したマスコミ各社についても、後で必ず責任を取らせたいと思います。

・検察について

「水庫検事はヒドイ(注1)」の一言ですが、逮捕から6月末の捜査終了発表までは、検察そのものはあまり目立った動きはしませんでした。

7月以降の公判前整理手続での印象となります。重要なところは隠す、ボカす、肝心な証拠はなかなか出さない、何とか期日を引きのばそうとする。手続きが早く進行して1日も早く保釈されたい私としては歯がゆいばかりです。このようなあやふやな根拠で人を監禁し続け、保釈には反対し、有罪に持っていこうとしている。検察という組織そのものが「不正義」のカタマリであるかのように感じてしまいます。

・裁判所について

これまでも逮捕状を出す決定、勾留をする決定、勾留延長の決定、勾留を取り消さない決定、保釈を却下する決定など色々な決定を受けてきましたが、どれについても思うのは、裁判所は「何も判断していない」ということです。今のところテンプレートどおり、検察の言うとおりの決定を下しているだけです。頭で考えて判断してくれているように思えません。

元裁判官の木谷先生によると、「検察に逆らって勾留を取り消すことも、保釈を認めることも、そして無罪を出すことも、裁判官からすれば勇気とエネルギーの要ることだ」とのことです。在官時の木谷先生のような熱意ある裁判官に当たれば良いのですが。

今までの経過から考えると、最終的に本当に「無罪」を出してくれるのか、そこがとてつもなく不安です。
検索履歴は「覚えのないものが多い」

ーー検察は、事件に関する検索履歴や閲覧履歴があると言っています。覚えのないものもありますか。
主任弁護人の佐藤博史弁護士(右)と元東京高裁裁判長の木谷明弁護士主任弁護人の佐藤博史弁護士(右)と元東京高裁裁判長の木谷明弁護士

雲取山に行く際に「ヤマレコ」は見ました。

「模倣犯」とか「慇懃無礼」といった言葉を、事件とは関係なく検索した覚えもあります。

犯行声明メールが送られる前に「落合弁護士のブログ」「部落解放同盟」等のサイトを見ていたとする検察主張は、全く身に覚えがありません。落合弁護士の名前も、この事件の報道が始まるより前は全く知りませんでした。

江ノ島の関連について。江ノ島のネコスポットについて何日か前から(年あけ前から)いくつかのキーワードで検索しました。「江ノ島ネコ」等と検索した覚えがあります。「首輪」というキーワードを入れたかは覚えていません。逆に、絶対に検索しなかったとも言い切れないのです。たまたま見つけた猫写真が、かわいい首輪をつけていたから検索してみた…かもしれないのです。

私は日常的にインターネットを使用していて、かなりの量の検索もします。検索主張の中で私が検索したとされているものを一覧して見ると、ぼう大な中から無理やり事件に関係ありそうなものだけ抽出しているような気がします。個別に見ると「絶対検索してない」と言い切れないもの(マンガのタイトルなど)もあるので。

しかしやはり、「覚えがない」ものが多すぎるのと、「ラブマシーンjpeg 偽装」のように明らかに検索していないものも含んでいるため、私のPC、職場のPC、スマホが何らかの仕かけで遠隔操作され、踏み台のように使われていたことは間違いないです。

不自然に感じるのは、「事件に関する報道のサイトを多数回閲覧している」という部分です。確かにニュースサイトを見ることはしました。Yahoo 等のポータルサイトからヘッドラインとして出ていて、クリックして見る程度には見ています。

しかし、開示された証拠を弁護団で精査してもらったところ、その回数が明らかに多すぎるそうです。数万回アクセスしていることになっているようです。何かに感染し、意図的な指令を受けない限り、こんなことは起こりえません。

横浜の事件での「2 秒で250 文字」と同じレベルの話で、このあたりが検察ストーリーの突破口になるのではないかと思っています。
江ノ島と雲取山

ーー江ノ島で猫の写真を撮りましたか?その時の器材はなんですか?
この写真は片山氏のスマホで撮られた、と検察側は主張するが…この写真は片山氏のスマホで撮られた、と検察側は主張するが…

江ノ島に行った際に所持していた写真撮影可能な機器は、スマホ(ArrowsXF-05D)1 台のみです。(注2)

江ノ島ではネコはそこかしこにいて、5 ~6 匹のネコを合計10 ~ 15 枚ほど撮ったと思います。商店街にもいたし、登っていく石段にも、神社のほうでも見かけました。

問題のグレイについて。「あの場所でグレイを撮ったか?」と問われると、記憶が定かではないのです。江ノ島に土地カンがあるわけではなく、似たようなベンチは他にもあり、特徴が似たネコが複数いたりで、ハッキリとしたことは言えないです。

ーー江ノ島に行くことを決めたのはいつですか。それを誰かに知らせましたか。

前日ぐらいに「明日行こう」と決めたと思います。しかし、いきなり思いついたわけではなく、近いうちに行こうと思い、1 週間くらい前(年あけ前)からルート検索等をしていました。誰かに知らせることはしていませんでした。

他人(犯人)が、私が江ノ島に行こうとしていること、猫情報を探していることを知ったとしたら、PCやスマホの画面監視をされていたという可能性しか思いつきません。

ーー江ノ島にはよく行くのですか?以前にも猫と触れあったか?

1/3のときも含めてこれまで3回行ったことがある程度です。1/3の前のときは、昨年夏の海水浴シーズンに行きました。そのときも猫を何匹か見かけ、写真も撮ったと思います。

ーー江ノ島に行く途中、セロテープを買ったのは何のため?他にどこか立ち寄りましたか。

バイクのタンク上部(走行中に下を向くと見える位置)に、手書き地図や簡易メモを貼りつけることは良くあります。ツーリングの出先でセロテープやポストイットを買ったことは何度もあります。バイクに付いているナビの精度があまり良くないので,高速道路のどのJCTで曲がるか等を書きつけておきます。

江ノ島に行った日に買ったかは記憶が定かではないですが、証拠上矛盾は無く、コンビニの場所も通った経路と合致しているので、買ったのは事実だと思います。買った目的は前述のとおりで、それ以外の意図は断じてありません。

他に立ち寄った場所は、高速道路上のPA ぐらいです。缶コーヒーを買って飲んだと思います。

ーー雲取山はそれまでにも登ったことがありますか。写真は撮りましたか。

昨年12/1以前には、10 年ほど前、学生の頃いちど登りました。

12/1 には、所持していたコンパクトデジカメで風景を何枚か撮りました。そのカメラは、12 月に行ったタイ旅行で紛失してしまいました。
「人生のレールから外れてしまった」

ーーその他、今考えることなど。

全て終わった後の、今後の人生設計について考えることが多くなっています。

IT 技術者としてのキャリアは完全に無いものとなってしまいました。勤め人に戻るのは無理そうです。母と2人でどこか引っ越してゆっくり暮らしたい、というのが本音です。普通の人の人生のレールから外れてしまった私が、30 代、40 代、50 代とどのようにキャリアを積み重ねていけば良いのか,方向性を定めることができないでいます。「生き方」のアドバイスをいただければ幸いです。

(注1)2度目の逮捕の後に身柄を検察庁に送られた際、弁護人は「録音・録画したうえで、十分に話を聞いてもらいたい。そうすれば、黙秘権は行使しない。ICレコーダーでの録音だけでも構いません」と申し入れたうえで、録音もなされない場合は、弁解録取書の作成のみしか応じない、取り調べを拒否すると伝えた。だが、水庫検事は録音を行わないまま、3時間以上の取り調べを行った。

(注2)このスマートフォンを片山氏は売却しているが、メモリーカードは残している。警察はそれを押収しているはずで、この中に片山氏が当日江ノ島で撮った猫の写真が記録されている可能性もあるが、初公判までに開示されていない。
江川 紹子

ジャーナリスト

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。

引用:【PC遠隔操作事件】初公判を前に、片山祐輔氏インタビュー(江川 紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース




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