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2014年4月28日月曜日

iPS細胞:山中所長「2000年発表論文に不正ない」 - 毎日新聞

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"Title : iPS細胞:山中所長「2000年発表論文に不正ない」 - 毎日新聞
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毎日新聞 2014年04月28日 21時04分(最終更新 04月28日 22時43分)
自身の論文に関して問題が指摘され、記者会見で厳しい表情を浮かべる京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授=京都市左京区で2014年4月28日午後5時8分、森園道子撮影
自身の論文に関して問題が指摘され、記者会見で厳しい表情を浮かべる京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授=京都市左京区で2014年4月28日午後5時8分、森園道子撮影
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 ◇画像や図に疑問点指摘で記者会見

 京都大iPS細胞研究所は28日、ノーベル医学生理学賞受賞者の山中伸弥所長が2000年に発表した論文の画像や図に疑問点が指摘されたとして記者会見し、不正はなかったと発表した。ただ、山中所長以外の共同研究者のノートや資料は保管されておらず、山中所長の資料からも問題の画像や図の生データは発見できなかったという。山中所長は「約15年前はデータ保存の意識が十分でなく、研究者として心より反省している」と話した。

 論文は、ES細胞(胚性幹細胞)の分化で重要な役割を果たすNAT1という遺伝子を分析した内容。山中所長が奈良先端科学技術大学院大学で助教授だった時に、欧州分子生物学機構の学術誌「EMBOジャーナル」に掲載された。山中所長は「ES細胞研究を始めるきっかけになった思い入れのある論文」と説明した。

 記者会見した山中所長らによると、昨年4月、論文の画像と図の計2点についてインターネット上で疑問点が指摘されていることに気付き、森沢真輔副所長を中心に調査を開始。山中所長は実験ノート段ボール5箱分や過去の資料を提出したが、留学生ら他の共同研究者の資料は保管されていなかったという。

 指摘された疑問点は、(1)NAT1遺伝子を失ったES細胞ができたことを示す画像で、隣り合う二つのバンドが類似している点と、(2)NAT1遺伝子を失ったES細胞の性質を示した棒グラフで、一部の数値がほぼ同じなのは不自然という点。

 研究所は調査の結果、画像や図の実験は1998年ごろに山中所長と複数の共同研究者が行ったと確認できたと説明。この時のES細胞は現在も研究所で使用され、論文の内容は再現されているという。その上で、(1)については、二つのバンドは酷似しているが同一ではなく、コントラストを変えても切り張りした痕跡は認められない。(2)は、論文の図の生データは見つからなかったが、同様の実験の生データがあり、同じ傾向の結果が出ているとして、不正はなかったとした。

 山中所長は「適切でないことを行った記憶もないし、その必要性もなかった」と説明する一方、「日本の科学者の見本となる立場で、ノートの付け方などを学生に厳しく指導している私が、不十分な資料の保存をしていた。心から反省している」と話した。【畠山哲郎】

引用:iPS細胞:山中所長「2000年発表論文に不正ない」 - 毎日新聞




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